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コロナ禍における電子カルテ導入のメリットとは

お役立ち記事

さまざまなメーカーの電子カルテが市場に出回るなか、どの製品を導入すべきか悩まれている方も多くいらっしゃることでしょう。電子カルテは大きく分けて病院向けとクリニック向けの2種類があり、病床の有無や用途に応じて機能や特性が異なります。比較検討の際には、医院の悩みや課題の解決ができるかの検証はもちろん、これからの医院経営にもたらされるメリットを想定することが大切です。

電子カルテの普及率

厚生労働省が公開している令和2年度3月請求分の「電子レセプト請求普及状況」によると、電子レセプトでの請求が98.8%と、ほとんどの医療機関がレセプトコンピューターを導入していることがわかります。

出典:社会保険支払報酬支払基金のレセプト請求形態別の請求状況(令和2年3月)
https://www.ssk.or.jp/tokeijoho/tokeijoho_rezept/tokeijoho_rezept_r01.files/seikyu_0203.pdf

また、電子カルテの普及率(導入率)は、400床以上の医療機関においては85.4%とかなり高いものの、病床が少ない診療所においては41.6%と普及率は決して高くないのが現状です。

出典:医療施設調査(厚生労働省). 電子カルテシステム等の普及状況の推移
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000482158.pdf

電子カルテを導入しない手はない

導入のコストは多少かかるものの、それ以上の恩恵が期待できる「電子カルテ」。導入することで得られるメリットを挙げてみましょう。

メリット① 業務効率アップ

紙カルテの待ち時間がなくなるため、予約や受付業務が簡素化。会計時間の短縮により患者の待ち時間も軽減され、診療情報提供書などの文書作成時間も最低限にできます。また、操作負荷を軽減させる機能により、カルテ記載や処方や注射などのオーダー(オーダーリング)も紙カルテ使用時より時間を減らせます。

メリット② 物理的なスペースが不要

クラウド型電子カルテのデータはサーバーに蓄積されます。このサーバーには非常に多くのカルテ情報を保存できるため、長年診療を続けている病院やクリニックでも困ることはありません。紙カルテを原本として電子化保存するサービスもあります。

メリット③ 手書きによるミスを防止

誤字脱字や読み取れない筆跡などの紙カルテで起こり得るトラブルがなくなるため、看護師や事務員は医師の指示を的確に把握できるようになります。カルテを通じての医療ミスを未然に防ぎ、会計やレセプトの操作やチェックをスムーズに実施可能です。

メリット④ 検査結果の取り込みが可能

検査会社へ依頼した結果を電子カルテへ取り込むことができ、必要な時に電子カルテの画面上からの確認できます。検査会社によっては、オンラインで検査結果をアップロードでき、検査結果の取り込み操作自体が不要となるケースもあります。

在宅医療にも対応する、クラウド型電子カルテ

2010年、厚生労働省より「診療録等の保存を行う場所について」の一部改正が通知されたことで医療分野におけるクラウドサービスが解禁。従来はサーバー管理が必須であった電子カルテもクラウド管理が可能となり、シェアが徐々に高まりを見せています。

Topic:クラウド型電子カルテとは

院内にサーバを置かずにインターネットを通じて、クラウド上に電子カルテを保存するシステムのこと。月額制で利用可能。

メリット① 場所を選ばずどこでも使える

通常の電子カルテの場合、院内のサーバーにあるカルテの情報を院外からアクセスすることはできません。しかし、クラウド型電子カルテであれば、インターネット経由でどこでもカルテの閲覧・書き込みが可能。在宅診療の往診などの場面で重宝されます。

メリット② 自動アップデートで機能がいつも最新状態

診療報酬の改定や薬価改定、カルテ機能のバージョンアップなどは、データを管理しているメーカーが随時実施するため、常に最新の状態で電子カルテを利用できます。

メリット③ 大きな初期投資は必要ない

電子カルテを導入するとなると、専用のパソコンやサーバー、プリンタなどが必要なイメージ…。クラウド型電子カルテならサーバーの設置が不要のため、今お使いのパソコンをそのまま使用し、必要最低限の出費で稼働の準備ができます。

メリット④ BCP対策

クラウド型電子カルテを提供するメーカーの多くが、データセンターにて24時間の運用管理体制を整え、非常時にもすぐに対応できるよう備えています。サーバーに異常があったとき、現場に駆け付けなくてもデータセンター側で迅速に対応できるのもクラウド型のメリットです。

安心・安全な医療環境のために

電子カルテをはじめとしたITを活用し、医療従事者や患者さんにとって安全・安心な医療環境を提供していくことは、これからの病院・クリニック経営においても重要な課題です。特に、新型コロナウイルスが流行している今、来院された患者さんの院内感染を徹底して防ぐ方法のひとつとして、予約システムが注目されています。

予約システムとは、来院せずともインターネット上で24時間いつでも予約受付ができる仕組みです。患者さんが自身のスマートフォンやタブレット端末で受診の希望時間を入力し予約します。当日は、時間に合わせて来院することで、院内の混雑を避けて受診が可能。待合室で長時間待機したり、「密」の状態になったりする心配もありません。

電子カルテには、これらの予約システムを搭載した商品もあります。感染リスクを恐れて医療機関への受診を控えたり、先延ばしたりする人々が絶えない昨今、安全・安心な医療環境づくりのために導入を検討する病院やクリニックが増えてきています。

電子処方箋の導入により、医療機関や薬局、患者さんやその家族にはさまざまなメリットがもたらされます。例えば、電子化によってリアルタイムに処方情報が共有されるようになると、重複処方の回避が見込めます。また、薬局での処方箋情報の入力負担が軽減されるため、業務効率化にもつながるでしょう。紙の受け渡しが不要となり、オンライン診療や服薬指導の円滑化が見込めるので、患者やその家族にも大きな利点があります。


新規開業クリニックの主要医療ICT機器のうち、電子カルテの導入率は全体で95%、予約システムの導入率は62%

参考:矢野経済研究所調査
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2328

クラウド型電子カルテ『きりんカルテ』の特徴

きりんカルテでは、予約機能を標準搭載。オプション料金などの追加料金は不要でご利用いただけます。

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