開発ログVol.5 入力や情報共有を便利にする所見・患者メモ機能
日頃より『きりんカルテ』をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
さて、前回の記事から1年弱ぶりの更新になります開発ログ 第5弾は"カルテや患者情報の入力をちょっとだけ便利にする"をテーマに、2022年下半期にリリースした機能をご紹介します。
開発ログのバックナンバーはこちらからご覧ください。
1.所見のDo入力機能
きりんカルテはブラウザで動作するカルテのため、シンプルに「コピー&ペースト」で所見の複製が可能です。コピーしたい所見部分を選択し、貼り付けしたい所見入力欄にドラッグ&ドロップすればあとは所見を登録(保存)するだけ。
ただ、シンプルにショートカットキーを使ったコピー&ペーストの方法では5つのステップが必要になります。
①コピーしたい部分を選択
②コピー(Ctrl+C)
③入力したい所見欄をクリック(カーソルを入れる)
④ペースト(Ctrl+V)
⑤登録する(ボタンをクリック or Shift+Enter)
ドラッグ&ドロップする方法でも、3つの手順が必要です。
①コピーしたい部分を選択
②選択部分をクリックし貼り付けしたい所見入力欄へドラッグ&ドロップ
③登録する(ボタンをクリック or Shift+Enter)
ユーザーさまにとっては毎日、そして何度も操作されるカルテの入力。1ステップでも操作の手間を減らしたいという思いから、2022年8月所見のDo入力機能を追加しました。
この機能を実装したことで、これまで何クリックも必要だった操作が
①複製したい所見の「Do」ボタンをクリックする
②登録する(ボタンをクリック or Shift+Enter)
という2クリックで完結します。
わずか1クリックの変化ですが、この機能を公開してからは「入力時間が短縮された」「1クリックで入力できるため便利」等 内科や精神科をはじめ、多くのユーザーさまからご好評をいただいています。
きりんカルテの所見入力欄は、Free/Subjective/Objective/Assessment/Planの5つのフォームが設置されています。
所見のDo入力機能には、F,SOAP欄に記載されているすべての内容を一括で登録できる「所見一括Do入力」とF,SOAP欄それぞれの記載内容を個別に複製できる「Do入力」の二種類をご用意しています。
入力欄すべてをコピーする一括Do
入力欄ごとに個別コピーするDo入力
もちろん、リリース時から実装していたシンプルなコピー&ペースト、ドラッグ&ドロップでも所見の貼り付けは可能なため
- 前回の記載内容をそのまま登録したい場合は所見Do入力
- 所見の一部を複製したい場合はコピー&ペーストやドラッグ&ドロップ
という風に状況に応じて所見の入力方法をご利用いただけます。
2.患者メモ機能の改善
患者さんのちょっとした情報をメモしておける「患者メモ」機能。院内で情報共有するためにご利用いただいているユーザーさんも多いのではないでしょうか。
POINT: きりんカルテの「患者メモ」機能とは
患者さまに関するメモや情報をテキストで残しておくためのメニューです。
「患者メモ」に登録した内容はカルテ画面だけでなく、外来受付リスト/予約リスト/在宅・訪問スケジュールリスト画面から表示できる患者情報エリアでも確認できます。
患者メモはサービスリリース後からこれまで、何度も機能追加や改修を重ねてきたものの一つでもあります。ちょっとした情報を残しておいたり、情報共有に活用できたりするこの機能をさらに便利にするため、実際のユーザーさまからのご意見も参考にしながら、従来の患者メモ機能に加え2022年10月に以下の改修を行いました。
見逃し防止用の注意ラベルを追加
点滅表示による強調も可能
ドラッグ&ドロップによるメモの並べ替えに対応
また「重要だけれどあまり目立たせたくない情報」に関してはラベルだけを表示することも可能です。その場合、メモの内容は隣にある「患者メモ」ラベルをクリックすることで確認できます。
定期的な機能リリースのたびに、きりんカルテのユーザーさまから嬉しいお言葉をかけていただいたり、新たなご意見やアイディアをいただいたりしています。いつもきりんカルテのために貴重なお声をお聞かせいただき誠にありがとうございます。
これからも皆さまのご意見を取り入れながら、きりんカルテは開発を進めてまいります。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
サービスの詳細はオンラインデモでご紹介しております。電子カルテをご検討されている方、実際の製品画面で操作感をご覧になりたい方など、きりんカルテにご興味をお持ちいただけましたら、ぜひオンラインデモをご覧ください。