導入事例・お役立ち記事 information

導入事例インタビュー
ニッポン放送診療所様

※インタビュー記事は、取材時点でのサービス内容に基づいてご回答いただいております。

ニッポン放送診療所

所長  広瀬 信義 様

保健師 森山 沙織 様

東京都

所長プロフィール

高齢医学、老人内科を専門とする。1986年 ニッポン放送診療所 所長。65歳で慶應義塾退官後、慶應義塾大学医学部百寿総合研究センター特別招聘教授、慶應義塾大学大学総合診療科で診療を行い現在に至る。

ニッポン放送で働く
社員200名の健康を守る
「企業内診療所」

―クリニックの特徴を教えてください

広瀬先生:
 当診療所は、いわゆる「企業内診療所」です。ニッポン放送本社の建物内にあり、主に同社とその関連会社の社員約200名を対象としています。私を含め3名の医師が交代で月・水・金曜日の1日ずつを担当。それ以外の日も保健師の森山さんが常駐し、社員の皆さんの健康管理などに対応しています。私は当時の所長に紹介してもらったことがきっかけで、1986年から週1回勤めるようになりました。以来、30年以上にわたりここで診療を行っています。

当初はレセコンの導入を検討。
コストをかけず、同時にカルテも電子化できることから
『カルテZERO』の導入を決める

―『カルテZERO』とはどのようにして出会いましたか

森山様:
 2018年10月から社員の医療費の自己負担額が無料から1割に変わることになりました。その際に社内で、レセプトも電子化した方が楽になるのでは、という話が出たのです。
 当診療所では開院以来ずっと紙カルテを使用しており、レセプトも月に1回外部の方に来ていただきながら、全てを手作業で作成していました。そのため、まずはレセコンを探すことから始めたのですが、社員だけの小さな診療所ですのであまりコストをかけることはできません。担当者がインターネットなどを使ってコスト面優先で調べて『カルテZERO』を見つけてきました。

―『カルテZERO』を選択した決め手は何でしたか

森山様:
 会社としては、レセプトの電子化だけではなく、コストをかけずに同時に電子カルテも導入できること、診察室と別室の2台のコンピュータで使っても料金が変わらないことから『カルテZERO』が最適だと考えました。他の選択肢はありませんでしたね。
 ただ、担当者も私たちも、何で完全に無料なのかということや、クラウド型で個人情報は大丈夫かということは気になりました。そこは理由をしっかり確認したので、納得して導入しました。
 その他にも、使ってみたけれど合わないからやっぱり止めたい、となったときに費用がかかるのではないかということも担当者は心配していました。そのようなこともないと聞き、それならばやってみようとお試し版を申し込みました。やめても費用がかかることはない、というのは大きかったですね。

広瀬先生:
 僕は字があまりきれいではないので、もともと紙カルテにやりにくさを感じていました。処方を見間違えられたら大変ですし、他の曜日の医師とも情報を共有しなければならない。院内には心電図と血圧計以外の検査設備がないため、外部の先生に紹介状を書くこともあります。そういった点からも、レセコンだけではなく、電子カルテの導入を望んでいました。
 どの製品を導入するかを決定するのはニッポン放送なのですが、担当者が僕たち医師に何度も、カルテZEROで大丈夫か意見を確認してくれました。『カルテZERO』で良いと答えたのは僕たちですね。

診療報酬改定時の対応とセキュリティ担保、
無料なのにしっかり対応してもらえることで不安も払拭

―『カルテZERO』の導入に際し、不安や苦労はありましたか

森山様:
 はじめは、操作に関しての不安がありました。私は前職の大学病院で電子カルテに触れたことはありましたが、慣れてはいないという状態からのスタート。そのため、『カルテZERO』に関しては、同世代の担当者と一緒にマニュアルを見ながら確認していき、例えば「保険の切り替え方法」など、操作が分からない部分については自分で調べてみて、それでも行き詰まったら『カルテZERO』のカスタマーサポートに電話やチャットをして、というアプローチを繰り返し取ることで、操作に慣れていきました。もちろん最初の頃は多少の苦労はありましたが、『カルテZERO』自体の操作性も高く習得しやすいため、それを引きずることはありませんでした。

広瀬先生:
 私が勤務する慶應義塾病院は早い時期から電子カルテを導入していたため、私自身は電子カルテには慣れていました。ただ、その電子カルテは機能が豊富な反面、操作がとても複雑で、習得するまでにとても大変だった記憶があります。その点、『カルテZERO』は本当に必要とする機能に絞って提供されているので、操作については何も苦労はありませんでした。私以外の40代のドクターも、特に問題なく使いこなせているようです。
 導入にあたって、それ以外に私が心配していたことが2点ありました。それは、①クラウドのセキュリティの問題と、②診療報酬改定の際の対応の問題です。有料でもいいからフォローして欲しいと思っていました。しかしサポートセンターに話を聞いてみると、①は「マイクロソフト社が提供する、世界レベルで見ても非常に強固な安全性のクラウドサーバーで情報管理をしている」こと、②は「クラウド型であるゆえに、自動で対応がなされる」ことが確認できたため、それらの不安は払拭できました。無料であるにも関わらず、ここまで当たり前に対応いただけるのは、非常に良いと思います。

不要な機能やオプションは、多いと使いづらい。
余計なものがなく、シンプルで使いやすいことが大切

―『カルテZERO』を導入して、どんな点に満足していますか

広瀬先生:
 余計なものがなく、シンプルで使いやすいと思います。当診療所では患者さんの主訴を聞いて処方するという診療がメインですので、その業務の中で困ることは全くありません。シェーマもありますし、DO処方で前回の処方も出せる。薬を処方する際も、頭の3文字を入力するとすぐに名称が出てきます。毎日多様な患者さんが大勢詰めかけるわけではないので、むしろ複雑なオプションが多数ある方が面倒です。
 私の妻は開業医で、別の製品を使っているのですが、不要な機能が多すぎて私には使いづらい。その上、「不具合があったり壊れたりした際に対応が遅い」などの不満を聞いています。
 小回りが利いてごく普通に使える、それが非常に大切なことです。『カルテZERO』は、よく無料でこれだけやっているなと思います。

森山様:
 最初は少し不安でしたが、実際に使ってみると『カルテZERO』は操作が簡単なのが良かったです。当診療所は一般のクリニックとは違い、3割負担のレセプトデータを中央ラジオ・健康保険健康組合に送り、そこで1割負担の計算をして返してもらっているのですが、全く問題なくやり取りできています。また、もしも修正が必要な場合も、簡単に修正できるというのはありがたいですね。

―今後、『カルテZERO』に期待することは何でしょうか

広瀬先生:
 当診療所は企業内診療所という特殊な立場です。そのため、電子カルテという範疇を超えた予防医学的な部分でも『カルテZERO』で何かできると良いと考えています。
 ニッポン放送では、健康保険組合で一括して人間ドックとその後の特定保健指導を行なっているのですが、社員がなかなか診療所に足を運んでくれないのが悩みです。呼び出しをしても忙しくて来てくれず、そのままになってしまう方が多いのです。そういった方を院内ネットワークなどを使ってフォローしたり、自分の席でメタボリックシンドロームチェックやメンタルチェック、残業面談のチェックを行ってもらい、私たちがその結果を画面で確認できるような仕組みができたりすると便利ですね。
 その他にも、精神科専門医ではない医師が産業医面談をする際に、質問事項やその答えに対する対応が模式化されたツールや、面談の対象者に渡せるツールなどがあるとなお良いと思います。

森山様:
 企業内診療所は、人間ドック後の食事・運動・生活習慣などの改善についてコントロールがしやすいという利点があります。本当はみなさんがここに来てくれて対面で話をするのが一番良いのですが、それができない時のために、社員が自分のデスクで自分の健康状態や生活改善の状況をチェックできるツールがあり、そこにアプローチできるようになると良いと思います。

「実際に使う人」の声を反映した導入が成功の鍵

―導入を検討している方にアドバイスをお願いします

広瀬先生:
 診療報酬改定などのアップグレードも自動で、ORCAも内蔵している。血液検査やレントゲン・エコーの画像が取り込め、時系列的に見られるので、企業内診療所で利用する場合にも『カルテZERO』はお勧めできると思います。

森山様:
 もし、企業内診療所で導入を迷っているのでしたら、社内での連携をとり、事前に話し合うことが大事だと思います。コスト等を検討し導入を決めるのは会社の担当者ですが、医療関係者ではないので電子カルテの使い勝手はわかりません。実際に使う先生や私たちのような立場の方に意見を聞いていただければ、良い結果になると思います。

(2019年2月15日)

ニッポン放送診療所

ニッポン放送と関連会社に勤務する社員のために、社内に設置された診療所。風邪や急な腹痛、花粉症、糖尿病や高血圧といった慢性疾患の管理が主な業務となります。外部の方の診察は行なっていません。

診療科目

内科

住所:〒100-0006
東京都千代田区有楽町1-9-3 ニッポン放送7F

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