お試し版を使って実感した「きりんカルテ」の良さ

―「きりんカルテ」を導入されたきっかけを教えてください。

従来、当院では紙カルテをベースとしながら、スケジュールや画像データの管理は一部アプリケーションを使用して診療に当たっていました。

紙カルテへの記入ミスや誤読、作業効率の改善を目指して電子カルテの導入検討を始めたのは、今から5年ほど前のことです。初期導入コストとクラウド型であることを条件にリサーチするなかで「きりんカルテ」に出会いました。

魅力を感じながらも、当時は院内の放射線装置等の切り替えが重なり、移行のタイミングを逃してしまっていました。「きりんカルテ」を検討している段階では、無料で利用できる『お試し版』を使い実際の操作性をイメージすることができました。検討の結果、シンプルなシステムで使いやすく、必要な機能を全て満たしていた点が好感触で導入を決定。2021年に導入を完了し、2022年1月から運用をスタートしました。

―電子カルテへの移行で大変だったことはありますか？

導入当初はオーダーの入力などに慣れるまでに少し時間がかかりましたが、疑問点はチャットで速やかに回答を得られ、問題なく移行できました。取り扱いについても、院内を回るものが“紙カルテを入れていたフォルダ”からデータに置き換わって動いているだけなので、スタッフを含め特に大きな負担は感じずに日々の診療に役立っています。

シンプルな操作性が一番の魅力

―どのような環境で使用されているのでしょうか？

受付や診察室など約10台のPCに「きりんカルテ」をセットアップして20名のスタッフが利用しています。当院に来られる方は、熊本県内の総合病院などからの紹介患者さんが9割以上です。新患の方は、受付の時点で患者IDを発行。紹介状はPDFで取り込んで管理し、患者情報は「きりんカルテ」の「患者メモ（サマリー）機能」で入力していきます。

紹介された患者さんが来院された際は、これらを確認しながら問診やオーダを実施します。事前に頂いている紹介元からの情報を基に、CT撮影やMRI検査、放射線治療等を行います。

―よく使うのはどの機能ですか？

「きりんカルテ」に連携している画像撮影アプリケーション「カルテZEROアプリ」を利用しています。患者さんの病変部をカメラで撮影して、アップロードするだけで画像をカルテに貼り付けられるシンプルさが魅力です。経過観察に重宝しています。

―「きりんカルテ」の良さについて教えてください。

何よりもシンプルな操作性です。紙カルテ時代には何度も手書きしていたものも、コピー＆ペースト入力が可能になったことで、診療業務がかなり効率化しました。

電子カルテ初心者にとって心強いサポート

―改良点や希望する機能はありますか？

きりんカルテ サポート窓口とのチャットのやり取りが端末に依存しているため、別の端末からはそのやり取りを確認することができません。ログインIDに紐付けされたほうがやりとりを全体で共有できて、より良いものになるのではないかと感じています。また、フレキシブルな時間枠設定できる予約機能、診療情報提供書など、テンプレートとして備わっている文書の文字サイズや行間の設定ができると「きりんカルテ」を最大限に活用できそうです。

―最後に、導入を検討する開業医の先生へメッセージをお願いします。

「きりんカルテ」は、他のクラウド型電子カルテと比べても初期導入コストが低く、診療にはまったく申し分ない機能を備えていると感じます。また、当院の導入にあたってはきりんカルテの代理店サポートを利用しています。特に電子カルテ初心者にとっては、取り扱いなどのソフト面に限らず、端末の設置方法などの相談にも乗ってくれるので安心感がありました。きりんカルテの無料のチャットサポート×代理店によるサポートは、非常に心強い味方です。